7月第2回かんがえるソファ
- 議論の軌跡
- 2018年7月10日
- 読了時間: 4分
本日のテーマは「ボランティアと仕事の違い」について。
ボランティアチームのSCRUMさんから3名のスタッフを交え、合計で7名の参加者が集まりました。
問い「何かボランティアと仕事の共通点や相違点について意見はありませんか。」
この最初の問いに対して、4名の参加者が次のような分類をしてくれました。
【ボランテ ィア 】
・対象が明確
・競争がない
・報酬がない
・良し悪しがない
・ボランティアを行うことが目的
・柔軟で小回りが利く(企業や行政の手が届かない部分にアプローチ)
・スタッフひとりひとりが気づきに基づいて問題点を見つけ行動に移すため、誰もがリーダーになれる
【仕事】
・目的が曖昧で緩やか
・競争がある
・報酬がある
・良し悪しがある
・お金を稼ぐことが目的
・企業や行政にはミッションがある
・企業のリーダーや一部の人間が問題点の発見を解決のリーダーシップをとる
そこで話題は問題点や活動の方法に移りました。
問い「ボランティアの活動内容はどのように決めているのか?」
「NPOはお金が絡んでくる。長いスパンで行う必要があるので、若干仕事に近いのではないか。立ち上げの際にはミッション(社会的な課題の克服)として仕事に近い内容があり、ボランティアとして人を集める。一方、ボランティアは人を集める場所なのではないか。」 「やり続けたい原動力。例えばギブ&テイクのような関係があれば仕事。ギブはあるけどリターンを無理に求めないのはボランティア」
それでは、その原動力はどこからやってくるのだろうか。
問い「ボランティアの原動力は何か?」
「助成金、企業の理解、感謝されること、問題解決の満足感、学び、新しい発見、将来につながる知識的報酬など、目や数字では見えないもの」 「誰かがやらないと!という主体性、問題意識。仕事は報酬や給料がないと動かない。」 「仕事も目に見えないリターンがあるのではないか?」
ボランティアと仕事は明確に区別することができないということが分かってきた。
問い「ボランティアと仕事をどのように区別することができるか。」
「仕事はひとりひとりに課されたノルマや責任がある(けれど、ボランティアは課された課題を全員が受け持つイメージ?)。ボランティアはやるべきことがある程度明確で、そこに向かって進む。」 「仕事(会社の立ち上げ時期)も利潤追求が目的ではなく、目に見えないモチベーションなどの気持ち的な面から出てくるのではないか。」 「生きる意味を考えるとき、仕事は生計を立て、家族を支えることに生きる意味を感じ、ボランティアは人の役に立っている、人から必要とされていることへの喜びを感じているのではないか。」
「問題解決であっても、仕事は先輩や同期のやり方を採用して成功パターンを活用する。」 「規模の違いがあるのではないか。個人が広い範囲を行うには仕事になるし、他者との利害関係や資金が生じてくる。」 「NPOやボランティアが仕事を奪う可能性があるのではないか。例えば、無料炊き出しなどをしてしまうと、地域のレストランは潰れてしまうのではないか。メジャーな事柄ではなく、ニッチなフィールドに対してアプローチするべきではないか。市場の均衡バランス関係が背後にあるのではないだろうか。」 「リターンという言葉について、仕事にもスキルアップ等の長期的な目で見た時に目に見えないリターンも存在しているのではないか。」
ボランティアも仕事も、目に見えない原動力やリターンがあるので、どちらをどの程度大切にするのかという規準が人それぞれあるのかもしれません。
話題が広まったところで1時間が経ちました。
原動力、生きる意味、報酬…。深い問いにつながるキーワードが出ました!
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!
今月はボランティアチームSCRUMとのコラボ月間! 来週も7月17日火曜日16:30~17:30「ボランティアとお金の関係って?」 をテーマにして対話を深めます。
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