【第87回】大人ってどういう人?
- kikaku SLA
- 2022年4月18日
- 読了時間: 3分
4/19は、「大人ってどういう人?」というテーマでソファを行いました。
今回は5名の参加者にお越しいただき、さらにSLAメンバーを加えて、話し合ってみました。
【テーマ設定の理由】
われわれ大学生は、経済的自立や心身の成長、社会的立場、法的責任などあらゆる側面から見て、「大人」であるのか「子ども」であるのか、はっきり断言するには難しい部分を残していると思います。では、自分たちから見て、自身やまわりの学生は大人でしょうか、あるいは、大人とは子どもとはどういう人なのでしょうか。今年の四月に行われた民法上の成年年齢引き下げも、ひとつの切り口になると思い、四月のソファのテーマとしました。
【対話の流れ】
まずは参加者の皆さんに、「理想の大人って?」という問いを投げかけてみました。
「両親、寮の事務員、教員の友人」などの人物が参加者から挙げられました。
その理由については、「社会のために仕事をしている、自分以外の人を優先している、愚痴を言わないから」でした。
では「想像する大人像」とはどのようなものでしょうか。
・経験を積んだことにより、未知の状況にも対応できる力がある人
・覚悟を持った人
・他人に頼らず自立している人
・大切な人のために意思決定出来る
さらに意見を出しあいながら対話を進めると、どうやら「大人」の要素となるようなキーワードが浮かんできそうです。そこで参加者の皆さんにさらに質問を投げかけました。
Q.「大人」の要素とは?
自立、責任、経験値、意思決定、献身(社会で働くことも含まれる)、物事を見通す力・・・
それぞれの要素について、さらに意見を出し合いました。「経験値」が大人の要素であるならば、それはどのような経験であるべきなのだろう?「経験」を積んだ人なら年齢にかかわらず大人とは言えるのではないか?
意見が出るたび、また新たな疑問が生まれ、その疑問について考え意見を出し合ううちに、さらに疑問が湧いてくる・・・
このような繰り返しの中で今回のイベントの時間いっぱいになりました。
最後に、イベントの内容も踏まえた感想を参加者に聞きました。
・表面的には一緒の意見でも、掘り下げると多様な意見があった。
・経験を積むだけでなく、経験の種類とそこから学ぶものも大事だと思う。
・これからどう考えていくかのいい機会になった。
【ファシリテーターの振り返り】
今年度第1回目は「大人ってどういう人?」というテーマで5名の方達と一緒に考えてみました。
大学生は皆成人しているわけですけれども、私たちは大人か?と問われると即答できない非常に曖昧な状態にいると思います。だからこそ「大人ってこういうことかな?」「こういう部分って大人じゃないよね」と細かく、そして疑い深く考えることが出来たと思います。
「非常に多様な経験を経ている子ども(精神的に大人だなと感じさせる子ども)は大人と言えるのか?」という問いに対して意見が分かれたところも面白かったですし、また大人と感じさせる子ども時代をずっと経て、それがそのまま大人になるかというとそうでもないのではないかという意見にはハッとしました。
子ども時代にしかできない失敗や不道徳の経験が、将来「寛容さ」(=大人の条件の1つ?)につながるのかもしれません。そう考えてみると大人は、想像するよりもっと多様な経験のもとに育まれていくものなのかもしれませんね。
皆でいろんな意見を出しじっくり考えることで、色んな角度から「大人」について考えを深めることが出来ました。1人では思いつかないアイデアが沢山あったと思います。
ご参加いただいたみなさん本当にありがとうございました!またお会いしましょう!
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