【第84回 アイドルについて考える】
- 福士・須田
- 2022年1月12日
- 読了時間: 4分
更新日:2022年1月26日
新年、明けましておめでとうございます!
1月6日(木)に、2022年最初の「かんがえるソファ」を行いました。
「アイドル戦国時代」と言われる昨今、そもそも「アイドル」はどのような存在なのでしょうか。男性、女性アイドルはどう違う?俳優や歌手とアイドルの違いとは?などの問いを立てながら「アイドル」について様々な観点で考えてみました。
〔対話の軌跡〕
まずアイスブレイクとして「アイドルのイメージ」を共有しました。
・頑張っている人たち
・容姿端麗
・オタクがいっぱいいる
・ライブ・CD購入などアイドルの応援の仕方は決まっている気がする
やはりイメージとしては「容姿」「年齢」が思い浮かびやすいですが、果たしてそれらはアイドルを定義する上で絶対的な要素なのでしょうか?
そこで男性/女性アイドルで分けてまず考えてみることにしました。すると男性アイドルは比較的長く活動する傾向があるのに対し、女性アイドルは20代で卒業してソロ活動に転身するという傾向があり、これは暗黙の内に女性アイドルに対して何か年齢的な期限が課されているからではないかという意見が出されました。生涯を通してアイドルは出来ないのだろうかという問いには、上記の理由で現実的に稼げないという意見であったり、ダンスのキレが失われてしまうから厳しいのではないかという意見が出ました。
ファンがアイドルに求めているものが男女やグループ毎によって異なり、「容姿」や「年齢」というのは現状大きな割合を占めているのかもしれません。
ではファンがアイドルに求めているのは「容姿」「若さ」だけなのでしょうか?
アイドルにハマる原因についてみんなで考えてみました。
・歌やダンス
・見た目
・ファンサービス
・お金を掛けた分だけ依存してしまうのでは?
・ライブで遠征、皆で鑑賞などオタク仲間で楽しむことができる
・直接応援しやすい
上3つはアイドル側の要因ですが、下3つはファン側の要因となっています。ファンサービスというのはアイドル独特ですし、また仲間で楽しめるという推しを通したコミュニティが形成されていることもハマる大きな理由かもしれません。
そして直接応援しやすいというのも大きな要因と言えそうです。距離が近くなったのは最近のことかもしれませんが、昔でもCD購入や親衛隊など一体となって熱心に応援できる応援の仕方が確立されていて、俳優よりは応援している感覚が強く持てたのではないかという意見が出ました。
ここで俳優という言葉が出てきたので「俳優とアイドルの違い」について考えてみることにしました。
・中国では違いがない
・恋愛の自由の有無
・演技の実力が違う
・出演する場所が違う(俳優:作品, アイドル:コンサートや番組)
・俳優は「個」でアイドルは「団体」
・アイドルは使い捨てなのではないか
最近アイドルはグループが多くなってきていて、それ故「容姿」や「若さ」だけを価値と見てしまうと使い捨てされるというようなことも起こりえるのではないかという意見が出てきました。逆にアイドルは誰かを演じるわけではないから、色を付けやすいという意見もありました。個性的なコンセプトイメージをアイドルに付けることで、逆に俳優よりも幅広く活躍できる領域を開拓していくことができる可能性もあります。
また中国では違いがないという意見から、文化圏によって「アイドル」も異なっていくのではないかという意見も出されました。
今K-POPが世界的なヒットを見せていますが、その活動形態や力の入れどころなども国によって違いがありそうです。
おわりに
参加者の皆さんとともに「アイドル」について考えました。
「アイドルとは何か?」という問いに対して、参加者の中での統一した答えを得るには至りませんでしたが、ヒントとなる考え方は得られたのではないかなと思います。
ひとりで考えることが行き詰ってしまった時「かんがえるソファ」がその助けになるかもしれません。
あなたのご参加をお待ちしております!
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