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【第72回】大学4年生の時、私たちは何をしていると思う?

  • 西塚孝平
  • 2021年5月24日
  • 読了時間: 6分

更新日:2021年6月22日

5月25日(火)の回のテーマは、「大学4年生の時、私たちは何をしていると思う?」でした。今回は新入生歓迎企画の最終回として、5名の参加者の皆さんと自由に考えを語り合いました。

~テーマ設定の背景~

大学1年生にとって未知の存在である大学4年生。今回のソファのファシリテーター自身も大学4年生ではないということで、新入生の皆さんと一緒に大学4年生の自身の姿について考えてみたいと思い、このテーマを設定しました。

~大学4年生はどんなイメージですか?~

アイスブレイクでは、新入生の皆さんが抱いている大学4年生のイメージを話してもらいました。

・卒論や就活で忙しそう

・人生の夏休み感はあまりなさそう

・忙しいけど、自分の好きなことをして楽しそう、充実してそう

・文系は就活で忙しそう、授業では暇そう

・理系の人は研究室で寝泊まりしているイメージ

・プライベートも充実して、楽しんでいる

色々な意見から、忙しい且つ楽しい側面は共通していそうだと分かりました。また、忙しさというものも、大学1年生は課題やレポート、勉強に関わることの活動の忙しさで、大学4年生は会社に入るための忙しさではないか、という意見も挙がりました。

自分が4年生の時、どう思われていたい?

先の問いでは自分が持つ印象を、今の自分の視点から考えていました。そこで次に、相手の視点から自分を見るという違う見方をしてみました。自分が4年生の時、他学年の学生たちからどう思われていたいかを尋ねました。

・(勉強も生活も)頼られたい。

・気軽に話しかけてほしい。

・忙しいという印象を与えると、4年生とその他の学年との間に距離ができてしまう。

・カッコいい先輩だと思われたい。カッコいいとは、目標をしっかり決めている、目標に決めて努力できている存在。

・自分の道をひたすら歩んでいる、自分のやりたい世界にのめり込む。

・他学年からの評価は気にしないでいたい

・カッコいい、憧れの存在。考え方もちゃんとしている人。

・(忙しさの中でも)楽しんでいるなと思われたい。

・目標に向かって努力しつつ、楽しみ、充実させたい。

皆さんにとって理想の大学4年生は、憧れやかっこいい存在、「目標」を立て、そこに向かってひたむきな姿勢を見せている人、といった姿が特徴的でした。

~理想の大学4年生に、どうしたらなれる?~

次に、どういうことをすればイメージに近い大学4年生として思ってもらえるのか?について考えました。

・憧れとは自分が持っていないものを持っていることだから、それを掴むための主体性が求められる。

・主体性のある人、自分から積極的に発言をする人

・主体性は環境(大学)に身を置くことで自然と身につくのではないか。

・サークルや「身近な人」に対して頼られる存在になるため、他学年の方との交流、イベントの参加を積極的にしたい。身近な人とは、気軽に質問できる、雑談できる存在。

・幅広く教養をつけておく、ボランティア等も行い、目標に向かって進む準備にしたい。

・勉強も努力するし、社会性を身に付けるためにアルバイトもしたい。

・自分には明確な目標はないので、目標を見つける必要がある。与えられていることだけをやるのではなく、色々な人と関わりたい。

ここでは、主体性、社会性、目標の3つのキーワードが主に出てきました。また、主体性は大学の中で獲得できるのかという話題では、まずは与えられた環境を利用していくことで、少しずつ姿勢が身につくのではないか、目標については、経験を積むという目標(小さな目標)と、将来の目標(大きな目標)があるのではないかという考えもありました。

~社会性のある人ってどういう人?~

ここで参加者から、先ほどの自分の世界にのめり込むことと、社会性がどのように結びつくのかという疑問があがりました。そこでまず、社会性の意味を明らかにしていきました。

・かんがえるソファのイベントに参加して発言したり対話したり議論できる人、他者と関わることのできる人。

・言葉遣いが丁寧な人(敬語が使える人)。

・多様な価値観とか考え方の違う人とでも学び合う姿勢をもって、色んな人と協力できる人。

・協調性を持って受け入れてあげる人。

・自分の意見をしっかり言える人。

・そもそも社会とは何か?家族も社会、複数の人が集まったもの。他人と関われるだけで社会性がある。主体性、自発性の中心(根本)に社会性があるのでは?

・周りに迷惑をかけないのが社会性と考えると、自分の世界にのめり込むだけでは、良い影響を与えない?

社会性を検討した後に改めて、自分の世界にのめり込むことと社会性がどう結びつくのかを考え直しました。

・自分のやることがメインで、相手の意見を糧にする。協調性という意味では関連するのでは?

・対立はしていないのでは?研究でも教え合うなど、周りが関わり合うことは避けられない。

・社会性が前提にあって、自分の世界にのめり込めるのでは?

・研究が1人になることはほとんどない、教授に相談するなど他者の存在は欠かせない。研究=他人と関わっている=社会性を持っている。

・研究は助けがないとできない。

研究は1人で行うものではないという、研究における社会性の重要性が再確認できました。

~感想~

最後に皆さんから感想を話していただきました!

・のめり込むと社会性との新しい関係が見つかって、良い話し合いができた。

・最初は忙しいというイメージだったけど、忙しそうとは思われたくないと思ったし、視点を変えて考えることが新鮮だった。

・質問を通して新しい話題や他の問題が生まれるなど、面白い話し合いだった。

・60分も話し合いもつのか?と疑問だったが、色んな視点から考えていくことで最初のテーマに近づけていくことが実感できた。

・自分の発言で新しい問題が見つかって、仲間の意見を聞くのが面白かった。

ご参加いただき、ありがとうございました!


~ファシリの振り返り~

今回のソファで初めてファシリテーターをさせていただきました、3年生の加藤です!

初めてのファシリテーションということで、参加していただいた新入生には物足りないように見えたかもしれませんが、そこは今後の課題として日々頑張っていきたいと思います。

さて、今回のソファについてですが、新入生にとって大学4年生は忙しいものだというイメージをほとんど全員参加者の方が持ち合わせていたことは少し意外でした。僕自身新入生の頃は、学年が上がるにつれて授業とか少なくなるんだろうなぁ、とか勝手に思っていたのでもう少しそういったイメージが出てくるのかなと準備の段階では考えてみたりもしていました。ただ、大学4年生としての理想像を聞いてみると、忙しいということを悲観的に見せるのではなく、その中でも充実した姿や目標に向かって頑張っている姿を見せたいと語っていて、そういった部分では理想と現実とのギャップもあるのかなと感じました。

今回は比較的軽めのテーマを設定しましたが、社会性について考えた時間は哲学対話に近いものだったのかなと感じました。僕個人の感想としては、社会性の定義やその存在価値については答えが無いものなのかなと思います。社会性が無いからといって全てが否定されるわけでもないし、社会性だけでも何もできないし…。こういった少し立ち止まって考えるということが、かんがえるソファの醍醐味なのかなと、ファシリテーションをしながら感じていました。

今回のソファでは、参加していただいた新入生が何かしら新しい発見をできたということが感想からも感じることができました!こうやってブログを書くことも無いので、何を書いていいかわからないですし、SLAとしての活動も始まったばかりでわからないことだらけですが、自分なりに精一杯頑張っていこうと思います!

今回はこれで終わります!次回のブログもよろしくお願いします!

 
 
 

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