【第47回】オンライン授業、やってみてどう?
- 飯田司
- 2020年5月26日
- 読了時間: 4分
更新日:2021年6月22日
今年度2回目となるオンライン「かんがえるソファ」を5月22日(金)に実施しました!
前回に引き続き、17名という多くの方にご参加いただき、
オンライン上に2つの場を設けての開催となりました。
また、今年度から企画SLAのメンバーになった2名が、
今回はじめてファシリテーター(司会)を務めました!
そして今回は学友会報道部の方が、実際に参加しながら、
参加者のみなさんの意見に耳を傾け、体当たり(?)の取材をしてくださいました。
テーマは「オンライン授業、やってみてどう?―率直な感想を教えてください!」
それぞれ、どのような議論が行われたのでしょうか?
比較してみても面白いかもしれません。
〇room1 @Google Meet(一年生を中心に8名が参加)
まずはオンライン授業の率直な感想を聞いてみました
・時間的側面に関して
リアルタイム授業が多いので、特に問題はない。
オンデマンド授業が多いので、自由に使える時間ができる。
半分はリアルタイム、残り半分はオンデマンド。両方の兼ね合いが難しい。
・先生に直接質問できない
・未視聴の授業がたまってしまう
詳しく話を聞いてみると…
・肯定的な意見
授業による時間的な制約がない
スライドが見やすく、学習環境の面でも制約がない
オンデマンド授業の動画を何回も見直したり、一時停止したりできる
・否定的な意見
自由過ぎて、やる気が出ない/緊張感がない
チャットでの質問は文字としてほかの受講生にも共有されるため、躊躇してしまう
授業が一方的になりがちで、対面授業なら得られたであろう深い理解ができない
どうやらオンライン授業に関して、 肯定的な意見も否定的な意見もみなさん抱えているようでした。
オンラインであるが故の長所、短所が垣間見えた気がします。
〇room2 @Zoom Meeting(二年生から博士課程の学生まで9名が参加)
こちらも、まずはオンライン授業の率直な感想を聞いてみました
・時間的側面に関して
時間的な制約がなくなり、自由な時間ができた
通学にかかっていた時間が解放され、楽になった
生活リズムが狂う/生活のメリハリなくなる
・講義を受ける環境(椅子、見やすさ)に自由が利くようになった
・講義の聞き逃しがなくなった
・まわりの友達と授業内容について意見交換しづらくなった
・疑問点を自分で整理したり、メールに対するハードルがなくなったりしたので、
先生に質問しやすくなった( ← room1と意見が割れました。なぜでしょうか…)
こうした『感想』について掘り下げてみると…
・「オンラインの授業(あるいは大学生活)の方が楽」という意見に関して
教室移動やキャンパス移動による疲労・ストレスがないうえ、
授業選択も自由になった
適度な疲労すらなく、生活する上で対面による緊張感は必要だったと感じる
多くの人と日常的に同じ空間を共有することによる「人疲れ」はなくなった
・まわりの学生とのつながりについて 東北大一年目という立場なので、授業の細かい部分について聞く相手がいない
ご飯を誰かと一緒に食べたい
オンラインで意思疎通はできたとしても、友達と同じ空間を共有したい (会話がスムーズにできない/
回線が悪い相手と話すとき、お互いに気を使ってしまう)
こうして「オンライン授業」を客観視したとき、
(対面、オンラインを問わず)大学の授業に求めることは何でしょうか?
あるいは、自分は大学の授業にどのように向き合えばよいのでしょうか?
・紙媒体の試料の大切さに気付いた
・生活リズムは自分で律していける
・実習ができないせいで学べないことがあるのは心配であり、実習の大切さに気付いた
・(意識してこなかったが)学生自身が相互に授業について意見交換できる環境は大切
---
今回は「授業のオンライン化」について取り上げましたが、
これに限らず、思いがけず直面したこの事態に
みなさんも戸惑いながらも、慣れつつ、疲れつつしていらっしゃることかと思います。
そんな今ある状況を客観視したとき、自分の「まなび」や「学生生活」について
これまで見えてこなかったことが明らかになるかもしれません。
ご参加いただき、ありがとうございました!!
今後かんがえるソファでやってほしいテーマや、普段皆さんが困っていることがあれば、
ぜひこちらのリクエストまでお寄せください!
(リクエストは匿名ですが、回答には東北大学メールからのログインが必要です)
今回は場を2つに分けたこともあり、思いのほか長文になってしまいました。
お読みいただき、ありがとうございました。
Comments