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【第69回】高校の部活と大学のサークルってどう違う?

  • 執筆者の写真: kikaku SLA
    kikaku SLA
  • 2021年5月14日
  • 読了時間: 5分

更新日:2021年6月22日

2021年度第1回目のかんがえるソファ。

5月14日(金)に開催し、ご参加いただいた5名の学生と一緒に、対話を深めました。



〜テーマ設定の背景〜

高校の部活、大学の部活・サークル。同じように感じるけど、実際違いはあるのでしょうか。あるとしたらそれはどのような違いでしょうか。その違いを発見すること自体を楽しみ、大学生活をこれからどのように過ごしていきたいか、新入生に少し考えてもらう機会になればと思い、今回のテーマを設定しました。



〜アイスブレイク〜

今回のアイスブレイクは、「高校時代の部活の思い出」。参加者の皆さんから多種多様な思い出が語られました。

「合宿でやった人狼が思い出」

「練習の終盤の辛い時にみんなで励まし合ったのが印象的、メンバー同士での結束力はあった」

「勉強に力を入れている人が入部する傾向にあり、多種多様な人と繋がれた」

「人をまとめるのがうまくいかなかった経験がある」

「先生が怖かったので精神的に辛かったが、忍耐力はついたと思う」



〜高校の部活の大変だったこと〜

本題に移ると、アイスブレイクから関連して部活で大変だったこと、辛かったことに話題が展開していきました。運動部に所属していた参加者からはポジション争いの話が中心となりました。

「ポジション争いなどで精神的にも辛いこともあり、モチベーションを保つ大変さを味わった」

「ポジション争いは実力だけでなく、日々の練習におけるアピールも大事だった」

「ポジション争いでメンバーそれぞれのモチベーションの差があった」


文化部だった参加者からは、部員の意識をまとめること、同じ方向に向かうことの難しさが挙げられました。

「それぞれの課題をやらない人やそもそも部活に来ない人がいた、みんなを同じ方向に向かわせるのが大変だった」

「なんのためにその部にいるのかの意識・認識のずれがあった」


そして、部の顧問の先生の話も出ました。

「部長は少し頼りなかったけど、先生の統率力がすごかった」

「先生は放任主義だった、助けてくれなかったという印象がある」



〜大学の部活・サークルに求めるものって?どういうイメージ?〜


続いて大学の部活・サークルにどのようなことを期待しているか、どのようなイメージを持っているかについて、論点を移して話を展開していきました。


すると、

「今まで続けてきたスポーツで勝負にこだわるのが疲れたので、違う部活にした」

「中高までの経験などがなくても気軽に始められるものが良かった」

「新たなことに挑戦したい!」

というような、今までの経験とは違ったことにチャレンジしたい、という考えも出てきたり、


「大学のサークルでは人間関係の構築や人とのつながりを重視したい」

「横のつながりを作ろうと思ってサークルに入った、実際人との繋がる場や交流できる場だと感じた」

「友達作りという意味でもサークルは大切」

「大学ではみんなでワイワイやるという楽しみも重視」

というような、人との繋がりや交流を求めている声も上がりました。


そのほかにも、

「異なる価値観の人とも分かち合えるといいな」

「自分のやりたいことを重視して選んだ」

という思いを話してくれた参加者もいました。



〜高校の部活と大学のサークルってどう違う?〜

ここまでの展開を踏まえて、最後に参加者全員で、それぞれの違いについてまとめてみました。

高校の部活では、

・練習や活動がハード

・モチベーションの維持

・人間関係の構築

が大変だったり難しい点として挙げられましたが、その一方で

・メンバー間での結束力が強まった

・忍耐力がついた

というような良かった点もありました。そんな高校の部活は、

・頑張るもの

・努力をするもの

・籍を置くだけの人もいる

というイメージ・印象であることがわかりました。


大学の部活・サークルでは、

・何を得られるか(人との繋がり、やりたいことの実現)を考えて行動できる

・自分でその環境を作ることができる

・自分で決める・選ぶ自由がある

というイメージ・印象であることがわかりました。



〜感想〜

最後に、参加者の皆さんに今回を振り返っての感想をいただきました。

「色々な人の部活の話を聞けて、自分の部活経験との違いもわかった。大学でのサークル選びで、同じような人がいて安心した。」

「1人だけ4年生だったので、新鮮な気持ちになれた。意見を交流する機会がありがたかった。」

「高校は先生主体だったり勝負にこだわるけど、大学は高校と違う、ということもわかった。今後の自分の勉強や研究に活かせたら嬉しい。」

「高校(試合に勝った時の楽しさなど)と大学(日々の活動やそれ以外の交流)での楽しさでは全く違うことがわかった。」

「色々話せて楽しかった。大学では”自分で選ぶもの”という話が印象的だった。」



〜ファシリの反省〜


 参加者5名のうち4名が新1年生で、大学生活への期待に胸を膨らませる様子から「自分にもこんな時期があったなあ…」とおじいちゃんのようなことを思いました(筆者は修士2年)。

 さて、今回のかんがえるソファは、「他者を知り、違いを楽しんでもらう」ことを目標に実施しました。

 普段のかんがえるソファでは「身近を疑う」ことで深くじっくり考えます。しかし、今回は新入生を対象とした企画として、深く考える前段階として必要な「自分の認識を言語化し、共有すること」を重視しました。その結果、「同じ新入生でもこんなにバックグラウンドが違うんだ!」「他の人は大学のサークルにこんなことを期待しているんだ!」と同じ新1年生という立場でも、全く異なる経験や価値観を持つ人がいることを感じることができたのではないかと思います。

 今回は考えを深める中で難しくも面白いプロセスである「認識の抽象化」には至りませんでした。今後は個人の価値観や物事の捉え方がより色濃く現れるテーマにも取り組んでいきたいです!






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